ユピテル
 

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「外に出ない?」
 沈黙する撩を、そう女は誘った。
 男は肩をすくめて窓の外を見た。
「この暑い中か?」
「夏は暑いからこそ楽しいのよ」
 撩はグラスに目をやった。
「せっかくのカクテルがからになってないぜ」
「これは元もとわたしのためのものではないわ。X. Y. Z.(あとがないの)はあなたたちですもの」
 女は撩の方へグラスをすすめた。
「遠慮しておく」
「そう言うと思ったわ」
 女はまた笑って、立ち上がった。
「あなたに聞きたいこともあるのよ。外へ出て気分を変えましょう」
 

 外はやはり暑かった。
 熱帯夜に吹けばビル風も熱風だ。まとわりついてくる風はねっとりとして重みを持ち、手でつかめそうだった。
 その風の中を二人はしばらく無言で歩いた。女が前を進み、男は後ろをついていく。やがて中央公園を間近に臨む歩道橋の真ん中で桐生は足を止めた。そこは立ち並ぶ街灯と街灯のちょうど中程だった。夜でも昼のように明るい街に存在する、ふしぎに薄明るい場所の一つだ。そこでは女の濃紺のスーツの方が遙かに闇らしく見える。
 足の下を車が時折通り過ぎるのを撩は見送った。平日であれば光の川になるこの道で、ぽちぽちとしか存在しないヘッドライトは精霊流しを思わせた。
 同じように車の流れを見つめながら、風に髪をなびかせ桐生は動く様子がない。女はこの場所が気に入ったようだ。
「あなたとは初めて逢った気がしないわね」
 彼女は白い面を撩へ向けると唇の両端を持ち上げる。撩は欄干に背を預けた。汗のにじんだ背中に赤シャツが貼りつく感触がする。
「だろうな。ずいぶんと俺の周りを嗅ぎ回ってくれたみたいだし?」
 撩の言葉に女は眉宇をひそめた。
「いやだわ、もう耳に届いていたの? あなたの耳に入らないように、ずいぶん注意したつもりだったのだけれど」
 女は──こんな表現が不惑も近い女性に対して使用しても良いものなら──むくれていた。けれど、この女が見せるには余りにもはっきりとした不快感は、それが明らかに作られた表情だと物語る。撩の読みを証明するように、女は次の瞬間にはもうくすりと笑った。
「裏でナンバーワンと呼ばれる男の情報網ですものね。それで当然と言ったところかしら」
 女は言ったが、桐生美和についての話は女たちが実際香の前に現れてから後になってわかったことだ。それも、結局その正体は掴めずじまいだった。撩としてはとても情報戦に勝ったという気にはなれない。
「そうでもないさ」
「謙遜はけっこう」
 女は短く言いきった。彼女の中では負けたことになったらしい。
「でもね、初めて会った気がしないと言ったのは、何も情報屋からあなたの人となりを聞いていたからではないわ。海原から、あなたの話を良く聞いていたのよ」
 歩道橋の下からの明かりが女の彫刻めいた造作を一定間隔で照らし出すのを撩は見ていた。シンクロ撮影の様子を更に高速度カメラで映したような眺めは、黙ってじっと見ているとともすれば現実離れしたものに見えてきそうだ。
「海原は、よくあなたのことを『私のユピテル』と呼んだわ」
 撩は軽く目を瞠った。男の顔を見て、女は笑う。
「その顔を見ると、今の言葉の意味がわかるようね。博識だこと」
 女はなにか思い出したように髪をかき上げた。
「ああ、それとも他でもない海原が教えたのかしら? あのひとも、博識だった」
 撩はイエスともノーとも言わずに、ただ黙って女を見つめた。
「答えてはくれないのね」
「俺の答えに興味はないだろう?」
「面白いことを言うのね」
「あんたは、あんたの言いたいことを言うだけだろうが」
「ああ……」
 美和は感嘆したように溜息を洩らした。撩の言葉に目を輝かせている。そうすると、女はひどく若く見えた。
「そうね。それは、きっと正しい」
 女は腕を組んで、空を見上げた。
「『あれは私のユピテルだ』。海原は何度もそう言っていたの。『あれはユピテルだ』じゃなかったわ。『私のユピテル』と言っていた」
 新宿の空に星はあまり見えない。女は何も見ていないのかもしれないと、撩は思う。
「ユピテルの父親を知っていて?」
「サトゥルヌスだな」
 女は視線を撩の顔に戻して、赤い唇で三日月を作った。ねっとりとした風に吹かれる女の長い髪が海の中にいるように揺らめいていた。
 

 一般に"流体"と呼ばれる中で、液体は温度が上がると粘性が低下する。液体を形づくる分子の自由度が増し分子間の結合力が減って、抵抗が低くなるというわけだ。気体はその逆で温かくなると粘りが強くなる。温度の上昇に伴って分子の運動は更に活発になり、今度は大きくなりすぎた気体分子の運動量が気体外の物体のエネルギーを相殺してしまう。
 だから暖かい空気が粘りついてくるように感じられるとすれば、それは何も湿度ばかりのせいではないし、冬と夏、気温が変わればわずかながらも弾の速度は変化する。そのごく微小な変化が人の命運を分けることもあるのだ……。
 そんな話を撩に教えたのは海原だった。確かにあの男は博識だった。
「海原は知っていたのかしらね。やがて、あなたに殺されることを」
 しかし、いかに博識であっても自らの未来まで見通したわけではないだろう。美和の問いは答えようのない質問だった。女も返事は望んでいなかったらしく、撩の答えを待たずに言葉を続ける。
「日本への再進出に、確かにあなたは邪魔だったかもしれない。ユニオンが日本進出を企てれば、あなたはどんなことをしても妨害したでしょう。それでも、あなたは所詮、個人だわ。ユニオンが本気で組織力を行使したら、あなたに抑えきることが出来たとは思えない」
 そう言った美和の声は報告書を読み上げるように抑揚がない。女はこれまでずっと浮かべていた楽しむような表情を消して、いつの間にか真顔になっていた。両肘を抱いて真っ直ぐに撩を見つめてくる黒い目に先程までのいたずらっぽい輝きはない。熱帯夜の空気を裏切る氷点下の知性が光っている。
「ユニオンの末端組織員のひとりひとりは、あなたと比べれば獅子とアリくらい違うかもしれない。けれど、日本という船に乗り込んでくる大量のアリを一匹の獅子ですべて退治するなんて出来ないものよ。少しずつでも入り込んで、時間を掛けてネットワークを拡げることは充分出来たはず。けれど海原はそうしなかった。敢えてあなたに直接対決を挑んだ。それも、わざわざ自分から出向いて」
「死なない自信があったんだろう」
 女が一つ、まばたきした。
「そうね。そうかもしれないわ。撩には私を殺せないと、海原は実際言っていたもの。でも、本当にそうかしら」
「わからんな」
「あなたにも?」
 海原が殺されに来たかどうかはさすがにわからないものなの?
 女の問いかけを撩は否定する。
「そうじゃない。あんたがそんなことを俺に話す理由がわからないのさ。知ってどうする? 仮に海原が……死ぬ気だったとしたら、それがあんたにとってどういう意味を持つんだ」
 言いながらも、自分は虚勢を張っていると撩は思っていた。
 そうだ、その可能性は考えた。海原は自分に殺されたかったのかも知れないと思った。だからこそ自ら勝負を挑んできた。最後の決戦で海原はわざわざ義足に仕込んだ火薬の起爆スイッチまで切っていた。海原の狂気は死ぬ以外の方法で止まらなかった。だから、あのおやじに残っていたわずかな正気が息子を必要としたのかもしれないと。
 あの日、死んだはずの海原と交わした会話が夢ではなく事実であったなら……。
 海原が本気で自分をつぶしに来たと思うより、ほんの僅かだけ、それは救いのある想像だった。
 けれども、撩は思う。もし海原にそれだけの理性が残っていたのなら、本当にあのおやじを救うことは出来なかったかと。あるいは、殺す以外の方法がなかったならもっと前に救ってやれなかったのかと。
 それが出来ていれば槇村が死ぬことはなかった。この女が復讐に走ることもきっとなかったろう。
 だから、女に対する自分の態度は虚勢だと撩は思った。
「あなたにとっては都合の悪い話ではないはずよ」
 女は淡々と言った。
「あなたに殺されることが海原の望みだったなら、わたしはあなたを恨まなくなるかもしれないわ。そうは思わないの? あなたがこの話題を避けようとする理由の方が、わたしには疑問ね」
「こっちに都合のいい俺の言葉をあんたが信じるとはとても思えないんだがな」
「ほら、またそうして話を避ける」
 女は顎を引いて撩を睨みすえた。
 男は言葉を失う。最悪の相手だった。
 いつもなら、この程度の会話で相手の術中になどハマらない。
 けれど、この相手は自分が殺した男の愛人で、しかもその男は他でもないあの海原だった。撩が強く出られる要素はひとつもない。
(いや、違う)
 撩は思い直した。ひとつだけ言い訳の余地がある。
「俺がなにか言って、それがあんたの気にくわないことだったらどうする。迂闊に話は出来ないさ」
 女が表情を変えた。軽く鼻で笑うと、再び唇の両端を持ち上げた。瞳にも状況をおもしろがるような例の色が戻る。
「そうね。もしあなたがここでわたしの機嫌を損ねたら、可愛い彼女の身が危なくなるかもしれないものね。迂闊なことは言えないわ」
 女は組んでいた腕をほどいた。
「いいでしょう。今日はここまでね。また後日お逢いしましょう」
「そんときはうちのメシスタントを連れてきてくれるかい? このところ依頼がなくてこっちは金欠なんだ。外食を続けるのはちょっとキツくてね」
「メシスタントなんてひどい言い方だこと。今さらそんな言い方をしても、あなたにとっての彼女の価値を評価しなおす気はないわよ」
 それにしても、と女は歩道橋の欄干を人差し指の爪で叩く。
「おかしな人ね、金欠だなんて。あなたならどんな大国の元首だって暗殺できるでしょうに」
「あいにく、オッサンオバサンの顔をスコープ越しで見たところで面白くも何ともないからな」
「スコープ越しや照準越しに見て楽しい光景があなたにあるの?」
 女の言葉を撩は意外に思った。『初めて会った気がしない』と語ったとおり、この女は思っていたよりずっと自分のことを知っているのではないか。冴羽撩という男を知らない者は、裏世界ナンバーワンの男にこんな問いかけはしないはずだ。
 撩の見る目が変わったことには気づかない様子で、女は小首を傾げた。
「まあいずれにしても、あなたが一つ、わたしの出す条件を呑んでくれるなら今の頼みを聞きましょう」
「条件の内容は?」
 女は足元の光の流れを見下ろす。
「わたしが香さんをあなたの前にもう一度連れてくるまで、彼女の監禁場所を探ろうとしないこと。もちろん今からわたしをつけたりすることは論外ね」
 撩は途端に憮然となった。男の顔を横目で見つめて来る女の目が、さも可笑しげだ。
「あなたにとっての彼女の価値を評価し直す気はないと、わたしは言ったでしょう? メシスタントを『連れてきて』だなんて冗談にも程があるわ。わたしたちの正体と目的を明らかにしたのに、わたしが彼女を連れてくるまで大人しく待っているような人なの? あなたは」
 撩は天を仰いだ。まさかこうも簡単にこちらの思惑を見破られるとは思わなかった。頭のいい女ではあるが、良くもまあ、海原はこんな厄介な女を愛人にしておけたものだ。
 やれやれと口の中でごちて、撩は改めて女に向き直る。
「俺がその条件を呑んだとしよう。あんたは俺を信じるのか?」
「あなたはわたしを信じるの?」
「俺はあんたを信じるしかない」
「では、わたしもあなたを信じましょう」
 撩が意外に思うほどあっさりと女は告げた。女を見つめ直しても、女は真顔だった。冗談でもなければバカにした様子もない。
「あなたは、誓ったことは守る人よ」
 女は言った。
「あなたには口約束も文書も違いはない。約束を口にすることには慎重になるでしょうけれど、約束の相手が女性で、しかもあなたに恨みを持つ相手なら、それが海原の愛人であればなおのこと、あなたは一度口にしたことを違えたりしないわ」
 そうでしょう?と女は静かな声で同意を求めてくる。
 『初めて会った気がしない』という女の言葉を撩はもう一度だけ反芻した。確かにそうだ。撩も今、その言葉の意味を痛感した。超能力少女ならいざ知らず初対面の人間に、これほど内面へ切り込まれることはない。情報屋たちの間ですらシティーハンターのこんな人となりは伝わっていないはずだ。
 海原は、この女にどれだけの話をしたというのだろうか。
「彼女の居場所は探らないと約束を。冴羽さん」
 撩の疑問を余所に美和は胸ポケットに手を伸ばした。武器や爆発物の可能性を考えて撩は一瞬身構えたが、女が取り出したのは薄い携帯電話だった。
「約束してもらえないのなら、不本意だけれどわたしは今から電話をしなくてはならない」
 どこの、誰に、どんな内容の電話を、という説明を女は一切省いて言った。過分な説明は冴羽撩に不要であると女は判断したらしい。事実、その判断は正しかった。冴羽撩が"約束"をしないなら、桐生美和がいま香のそばにいるという仲間の女たちに香を殺すよう指示を出すことは明らかだ。
 今ここで撩自身に銃を突きつけるより、はるかに効果的な脅しだった。
「その電話をするのは不本意なのか?」
 撩はそれだけを尋ねた。
「不本意よ」
 女は答える。
「彼女を殺すだけで満足するなら、こんなに回りくどいことをする必要はないのですもの。香さんを今も生かしているのはサービス精神からではないわ。フィナーレにはまだ早いの」
「いいだろう」
 撩は納得し、同時に諦めた。
「次にあんたたちが香を間違いなく連れてきてくれるって言うなら、その時まで香の居場所を探るような真似はしない」
「約束しましょう、彼女は必ず連れて来ます」
 女は携帯電話を胸ポケットに戻した。
「安心して、そう遠い先のことではない。わたしも、あなたとの再会が楽しみだもの」
 俺は少しも楽しみじゃないと撩は思ったが、辛うじて口には出さなかった。年齢こそ高めだがこれだけの美女を前にその台詞はモッコリ男としてのプライドに反する、というのが最大の理由だった。
 女がかすかに微笑む。
「ではまた、近いうちに」
 そう短く別れの言葉を告げる。やっとこの相手とこの暑さから解放されると思った撩は、不意に思い出した。
「俺に聞きたいことがあるとか言ってなかったか?」
 撩に背を向けようとしていた女が、ぴたりと足を止めた。振り返った女はわずかに瞠目した表情で撩を凝視した。
 

 ビルの谷間から風が吹いた。長い髪が半ば女の表情を隠すように流れるのを白い手が押さえる。髪が作る陰の下で赤い唇が一瞬ふるえたように見えた。
「海原は……」
 そこで女は言葉を切った。
 撩は囁かれた固有名詞に身構えた。この女は何を尋ねてくるのだろう。
 死に様はどんなものだったかと聞いてくるのだろうか。
 それとも、最期に女の名を呼んだか聞いたりするのだろうか。
 ライトが断続的に照らし出す二つの目には悲痛な色があった。
 やがて、女は大きく息を吸い込んだ。
「海原は、死んだの?」
「…………なに?」
 撩はそれだけ洩らして後は押し黙った。自分の耳を疑った間だった。裏世界一の男にはあるまじきことだが、何を問われたのか理解するまで数秒掛かったのだ。
「おい、待てよ」
 撩は言った。
「それは今更聞くような事じゃあないだろう」
 海原は確かに死んだのだ。だからこそこの女は香をさらい、撩に宣戦布告を突きつけたのではないのか。だが女は変わらず痛みに耐えるような表情でほんのわずかに首を傾けた。
「なぜ?」
 発せられたのは、その不思議な問いだけだった。撩の言葉に噛み合わないこと甚だしい。
「なぜってな……そりゃこっちの台詞じゃないの? どうして今さらあんたがそんなことを聞くんだ」
「だって、信じられるはずがないでしょう? わたしはあのひとが死んだらしいと聞いただけよ。海原は船とともに沈んだらしい。冴羽撩という男が殺したらしい。けれど海原の遺体は上がらなかったわ。インターポールが船を引き上げるまで時間は掛かったし、常識的に考えれば腐敗したと思われる。船は損傷がひどかったというから、流れ出したかもしれない」
 女の唇は夜目にも明らかに震えている。
「でも、そんなことは信じられない」
 今やはっきりと、女は顔を苦痛に歪めていた。
「海原は義足に火薬を仕込んでいた。あなたが海原を殺したなら、あなたも巻き添えを食っているはずよ。それとも海原だけが生きたまま船の沈没に巻き込まれた? それこそありえないことでしょう。あなたが無事なら、海原は死んでいないかも知れないじゃない」
 撩は軽く息を呑んだ。女は声を震わせながら言葉を続けた。
「ねえ、冴羽さん。あなたが殺したのは本当に海原だった?」
 

 ──そうだ。そうなのだ。
 海原の死に目を見たのはこの世で自分たちだけなのだ。
 海原がどうなったのか、知っているのは冴羽撩だけなのだ。
 男は思わず、低く唸った。
「あんたは、それが聞きたかったのか」
 女は黙ったまま答えない。
 撩は確信した。
 この女がこんなに大々的なマネをして自分に接触してきたのは、これを聞きたかったからなのだ。海原の生死を確かめるには、そこまでして女が自身を追い詰める必要があった、きっと。
 撩は大きく息を吐き出した。
「海原は確かに死んだ。俺と戦う時のやつは爆薬の点火スイッチを切っていた」
「彼は、あなたに殺されたかったのかしら?」
 女は笑った。いつもの押しの強い笑顔ではなく泣き笑いのような表情だった。車のライトもない中、離れた街灯に薄明るく照らし出されたその表情は、不思議なことに撩の記憶にいちばん深く刻まれた。
「さあな」
 その質問には、答えようがない。
「あなたとはまた逢う。その時には、どうかあなたの見解を聞かせてちょうだい」
 女はそれだけ言うと再び撩に背を向けた。
 今度はもう、撩が呼び止めることはなかった。
 
 

注釈
*ユピテル : ローマ神話の神。英語読みではジュピター。ギリシャ神話で言うところのゼウスに相当する。父サトゥルヌスを追いやり(殺し)神々の王になったとされる。男女問わず美人が大好きという一面を持ち、浮気が日常的。頻繁に妻の怒りを呼んでいる。
*サトゥルヌス : ローマ神話の神。ギリシャ神話で言うところのクロノスに相当する。我が子に殺されるという呪いを受け子どもたちを封印していたが、ひとり逃れたユピテルに呪いの通り敗れ、神々の王の座から追われた。 


 
 

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